小学生3~4年の頃の話です。
当時は、川とか堤(ため池)でたまに泳いでる子が居ました。
たぶん、他の友達も結構泳いでたと思います。
当時私は、”まじめ”で通っており、学級委員の選挙でも当選するほど目立ってなくても、”まじめ”というだけで、2番手程度の票を集める程でした。
夏休みになる前に、先生からいろんな注意事が言い渡されて、その中に「プールや海水浴以外では泳がないこと」…という項目がありました。
私の父は、夏休みになると私や弟をよく川や堤に泳ぎに連れて行ってくれてました。
その年も、例外ではなく何度か川や堤で泳ぎました。
そして、夏休みも終わり、始業式を迎えました。
そのとき、全校集会でどこかの堤で、泳いでいる中学生の目撃情報があったというお話がありました。
そして………
「全員目をとじなさいっ!!~~沈黙~~……夏休み中に、堤で泳いだ生徒は正直に手を上げなさい。」
私は、心臓が喉から飛び出すほどにドキドキそていました。……そして、迷いました。
~~もしかして、もう犯人は分かってるんじゃないだろうか??……
そういえば、あの時カサカサっていう人が居る気配がしたのは先生じゃなかったのか??
このまま、手を挙げなければ「うそつき」になって、後で名指しされたらもっとひどい目にあうんじゃないか。
”まじめ” で、通っている自分のイメージが根底から崩れ去ってしまう。
とにかく迷いました。
そして………… … …
手を挙げました。
すると、目を閉じて手を挙げている私の許へ担任の先生が近づいてきて言いました。
先生:「本当に泳いだと??」(以降九州弁です)
私 :「……はい…」
先生: 「水に浸かっただけじゃなかと??」
私は言ってしまいました : 「
はい…」
先生: 「そしてら、泳いだことににならんけん、手ば降ろさんね」
いいほうへの、誘導尋問でした。
私は、手を降ろしました。
当時は、自分は目を閉じていたので気付きませんでしたが、たぶんその一部始終は校長先生以下全ての先生がも届けていたことでしょう。
そんなこなら、最初から手を挙げなかったらそんな恥をかかなくてすんだものを……
※ 今にして思えば、正直に手を挙げたのは私一人で、不憫に思った先生が、うまく誘導尋問をしてくれたものと、今になって、その先生の気持ちうをありがたく思える年齢になりました。
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