「ベロだしチョンマ」っていう人形は知ってました。
首から上の赤い顔だけの人形で、後ろから糸を引くと、白目を向いて舌を出すユニークな人形です。
しかし、その「ベロだしチョンマ」に悲しい話があることは知りませんでした。
この物語とは・・・
冬になると霜焼けで苦しむ妹の包帯を替えてあげる時に、兄の長松は泣き出さないように、眉毛をハの字型に下げて、舌をベロっと出して笑わせていた。そんな仲の良い兄妹だったが、名主である父親が年貢を下げてもらおうと、将軍家に直訴したために、幼い長松と妹も一緒にハリツケにされることになった。ハリツケ台の上で泣き叫ぶ妹を笑わせるために、自らもハリツケになりながら、いつもの変な顔をする長松。二人はそのまま槍で貫かれるが、妹を思う長松のことを哀れと思った人たちにより、ベロ出しチョンマの人形は、いつまでも残り続けるのである。
もすこし詳しい記事はこちら⇒⇒
ベロだしチョンマ
こんなに、短いあらすじだけで切なくなります。
今度から、この人形を見る時は必ずこの話を思い出すことでしょう。
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